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前回の記事では「提携カードもマイナポイントに登録できるのか?」や「未成年の子供はマイナポイントの対象になるのか?」など、「マイナポイント事業」のちょっとした疑問を解説した。今回も、引き続き、マイナポイント事業の疑問について解説していこう。
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【マイナポイントの疑問~その6~】
獲得した「マイナポイント」の使い道は?
登録したキャッシュレス決済で獲得した「マイナポイント」は、どのように使えるのだろうか。実は、実際に「マイナポイント」というポイントが貯まるわけではない。
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マイナポイント事業で還元されるのは、dポイントや楽天ポイントなど、登録したクレジットカードなどのポイント、もしくは登録した電子マネーやプリペイドカードなどの残高となる。したがって、マイナポイントの使い道を気にする必要はない。
ただし、還元されるのが“ポイント”なのか“残高”なのかは重要だ。残高への還元なら問題ないが、一般的にポイントの有効期限はそれほど長くない。せっかく、25%分の還元を受けても、ポイントの有効期限が切れて失効してしまったら意味がない。したがって、使い慣れているポイントが還元されるキャッシュレス決済をマイナポイントに登録したほうがいいだろう。
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【マイナポイントの疑問~その7~】
クレジットカードの家族カードは、マイナポイントの対象になる?
クレジットカードには家族カードが存在するが、家族カードをマイナポイントに登録することは可能なのだろうか。
「楽天カード」「三井住友カード」「au PAYカード」のそれぞれで確認したところ、家族カードをマイナポイントに登録することはできないと書かれていた。おそらく、家族カードを使ったとき、実際にポイントを獲得できるのは本会員だからだろう。
ただし、マイナポイントにクレジットカードを登録した場合、その家族カードの利用分も還元対象になる。たとえば、マイナポイントに「楽天カード」を登録して、本会員が期間中に1円も使わなかったとしても、家族会員が2万円を利用していれば、本会員に5000円分の楽天ポイントが付与される。
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なお、還元上限が5000円までであることに変わりはないので、たとえば、本会員と家族会員のそれぞれが2万円、合計4万円を利用しても、マイナポイントで1万円分が還元されるわけではないことには注意しよう。
【マイナポイントの疑問~その8~】
家族のマイナンバーカードに、自分のクレジットカードを登録できる?
では、家族のマイナンバーカード(マイナポイント)に、自分のクレジットカードを登録することはできるのだろうか。
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これに関しては、キャッシュレス決済を提供するほとんどの企業が”マイナポイント特約”を設けており、マイナンバーカードに他人名義のクレジットカードなどを紐付けることを禁止している。
たとえば「FamiPay」の「マイナポイント特約」には次のように書かれている。
上記のように、他人のキャッシュレス決済を利用してはならないことなどが明記されている。「旦那(妻)はどうせキャッシュレス決済を使わないから、自分名義のクレジットカードを紐付けよう」といった行為は危険なので止めておこう。
ただし、前回の記事で解説したとおり、未就学児や小学生など、親(法定代理人)が本人に代わって登録できる場合は、名義が異なっていても問題ない。
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【マイナポイントの疑問~その9~】
「JMB WAON」を利用すればJALマイルが貯まる?
マイナポイントに「WAON」を登録して、期間中に2万円をチャージすると、マイナポイントによる5000円分の残高に加えて、キャンペーンによって最大2000円分の残高を獲得できる。
2万円のチャージで合計7000円分の残高を獲得できるので、実質的に35%還元となる。さらに「WAON」を利用すると200円(税込)につき1 WAONポイントが貯まるので、これも踏まえると合計還元率は35.5%にも達する。
疑問に思ったのが「JALマイレージバンク(JMB)」と「WAON」が一体となった電子マネー「JMB WAON」の還元率だ。「JMB WAON」は、一部の「JALカード」でチャージした際にマイルが貯まり、支払い時にも200円(税込)につき1マイルを獲得できる。では、マイナポイントに登録した「JMB WAON」を利用したときは、利用額の25%分の“JALマイル”を獲得できるのだろうか。
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Webサイトを見ても「JMB WAON」についての記述がなかったので、イオンの広報に確認したところ、「JMB WAON」もマイナポイントの対象とのこと。ただし、獲得できるのは、マイルではなく「WAON」の残高とのことだった。
しかし、「ショッピングマイル・プレミアム」に登録した「JALカード」を保有していれば、「JMB WAON」へのチャージで1%分のマイル、「JMB WAON」での決済で0.5%分のマイルを獲得できる。つまり、マイナポイントで最大5000円+キャンペーンで最大2000円=最大7000円の残高(=還元率35%)に加えて、チャージで1%+決済で0.5%=1.5%分のマイルも獲得できるので、合計還元率は36.5%に達する。
「WAON」は、「WAONマイナポイント申込アプリ」を提供しており、アプリで簡単にマイナポイントの申し込みができる。もちろん「JMB WAON」もアプリの対象だ。
【マイナポイントの疑問~その10~】
「ANA VISAカード」で獲得したポイントはANAマイルに交換できる?
Vポイントの貯まる「三井住友カード」はマイナポイントの対象だが、同じくVポイントが貯まる「ANA VISAカード」や「ANA VISA Suicaカード」などはどうだろうか。
■ANA VISA Suicaカード | ||
還元率 | 1.5% (10マイルコース加入時、1マイル=1.5円換算) |
|
発行元 | 三井住友カード | |
国際ブランド | VISA | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降2000円 (10マイルコース/年間6000円、最大1250円の割引制度あり) |
|
家族カード | なし | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
Suica、モバイルSuica | |
これらのクレジットカードは、貯めたVポイントを「マイレージ移行コース」でANAマイルに交換できる。1ポイントを2~3マイルに交換できるので、もし、マイナポイントで獲得したVポイントをマイルに交換できるのであれば、かなりお得にマイルを貯められることになる。筆者は「1ポイント⇒3マイル」に交換できる「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」を保有しているので、マイナポイントで上限の5000ポイントを獲得した場合、1万5000マイルに交換できるのだろうか。
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これについて三井住友カードに確認してみると、「ANA VISAカード」などはマイナポイントの対象ではあるものの、獲得したVポイントは「ANAカード」の「ANAマイレージ移行コース」では利用できないとのことだった。どうやら、マイナポイントで還元されるのは「通常ポイント」と呼ばれているポイントになるようだ。この「通常ポイント」もANAマイルに交換することは可能だが、「5ポイント=3マイル」と交換レートは悪い。
つまり「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」で2万円の買い物をして、上限の5000ポイントを獲得したとしても、マイルに移行すると3000マイルになってしまうというわけだ。
このように、マイナポイントで還元されたポイントをどのように活用するかなど、慎重に考える必要がある。2020年7月からマイナポイントの登録が始まったが、実際に還元されるのは9月から。焦らずに自分に適したキャンペーンを見極めよう。
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以上、今回は、マイナポイント事業の還元に対する疑問点について解説した。
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■ANA VISA Suicaカード | ||
還元率 | 1.5% (10マイルコース加入時、1マイル=1.5円換算) |
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発行元 | 三井住友カード | |
国際ブランド | VISA | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降2000円 (10マイルコース/年間6000円、最大1250円の割引制度あり) |
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家族カード | なし | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
Suica、モバイルSuica | |
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August 20, 2020 at 02:00PM
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