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保険が充実している年会費無料のクレジットカードは?5枚を比較 | クレジットカードの比較・ランキングならHEDGE GUIDE - 金融・投資情報メディア HEDGE GUIDE

年会費無料のクレジットカードには、旅行やショッピングの際に役立つ保険が付帯されています。保険の種類はカードによって異なるので、比較検討の際に内容や利用条件、補償限度額を1つずつ確認しておくことが大切です。

そこでこの記事では、保険が充実している年会費永年無料のクレジットカードを5枚取り上げ、詳しくご紹介します。カードで購入した商品が破損した場合に補償してもらいたい方や旅行保険付きの無料カードを探している方などは、参考にしてみてください。

※この記事は2022年9月16日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 付帯保険が充実している年会費無料のカード5枚
    1-1.付帯保険の種類を比較
    1-2.楽天カード(普通)
    1-3.エポスカード
    1-4.イオンカードセレクト
    1-5.Delight JACCS CARD
    1-6.JCB カード W
  2. 航空機遅延費用や航空機寄託手荷物遅延等費用を受けるには
  3. さらに保険の種類や補償限度額の充実したカードを探すには
  4. まとめ

1.付帯保険が充実している年会費無料のカード5枚

不正利用被害を受けた際の補償に関しては、どのクレジットカードにも付帯されています。一方、不正利用補償以外の保険は、カードの種類やランクによって付帯状況が異なります。

年会費永年無料カードの場合は、海外旅行傷害保険のみ付帯、ショッピング保険の付帯なしといったケースもあります。

それでは、付帯保険付きの年会費無料カードを5枚比較紹介していきます。

1-1.付帯保険の種類を比較

付帯保険の種類 付帯されているカード
海外旅行傷害保険 楽天カード(普通)
エポスカード
Delight JACCS CARD
JCB カード W
国内旅行傷害保険 Delight JACCS CARD
動産総合保険 JCB カード W
イオンカードセレクト
航空機遅延費用 なし
航空機寄託手荷物遅延等費用 なし

※各カードに不正利用補償が付帯されています。

年会費永年無料のクレジットカードに付帯されている保険は、一般的に海外旅行傷害保険や動産総合保険です。特に海外旅行傷害保険は、さまざまな年会費無料カードに付帯されていて、比較しやすい付帯保険の1つといえます。

たとえば、楽天カード(普通)とDelight JACCS CARD、JCB カード Wの傷害死亡や後遺障害に対する補償限度額は、2,000万円です。一方、エポスカードの補償限度額は500万円です。いざという時の補償額を重視している方は、楽天カード(普通)などから検討した方が良い場合もあります。

賠償責任に対する補償限度額の高いカードは楽天カードで、3,000万円となっています。ただし、携行品損害の補償項目は外されています。

旅行中の貴重品紛失といった損失に備えられるのは、エポスカード、Delight JACCS CARD、 JCB カード Wとなっています。

傷害治療費用や疾病治療費用の補償限度額は、楽天カードとDelight JACCS CARDで違いはありません。エポスカードの疾病治療費用に対する補償限度額は270万円で、他のカードと比較して70万円高い水準です。

救援者費用の補償限度額200万円のカードは、楽天カードとDelight JACCS CARDで、エポスカードやJCB カード Wより100万円高いのが特長といえます。

一方、国内旅行好きな方やショッピングにおけるリスクを気にしている方に使いやすい1枚は、Delight JACCS CARDやJCB カード W、イオンカードセレクトです。

国内旅行傷害保険が付帯されているのは、一般的に年会費有料のカードです。年会費永年無料のDelight JACCS CARDに付帯されているのは、比較的珍しいパターンといえるのではないでしょうか。

1-2.楽天カード(普通)

本会員の年会費
家族会員の年会費
永年無料(家族カードは本会員カード1枚につき2枚まで発行可能)
国際ブランド Mastercard、Visa、JCB、アメックス
海外旅行傷害保険(補償限度額と補償項目) 利用付帯:旅行前に旅行代金など指定の支払いをカードで行うことで、補償を受けられる
傷害死亡、後遺障害:2,000万円
傷害治療費用、疾病治療費用:200万円(1事故、1疾病の限度額)
賠償責任:3,000万円(自己負担額なし)
携行品損害:なし
救援者費用:200万円
国内旅行傷害保険(補償限度額と補償項目)
動産総合保険(補償限度額と補償項目)
付帯なし
不正利用補償 カード盗難保険という名称で付帯
不正利用被害届を受理してもらった日から60日前以降に発生した被害額を補償してもらえる

年会費永年無料の楽天カード(普通)には、海外旅行傷害保険が付帯されています。補償期間は、出国日から3か月後の午後12時です。

主な強みは、今回紹介しているカードの中では海外旅行傷害保険の賠償責任に対する補償限度額が高いこと、エポスカードやJCB カード Wより全体的に補償限度額が手厚いこと、といった点です。

海外旅行傷害保険の補償限度額は、2022年6月11日に改定されて、携行品損害の補償が外されました。その代わり賠償責任の補償限度額が、2,000万円から3,000万円へ引き上げられています。

賠償責任は、旅行中に誤って他人をケガさせたり物を壊したりしたのち、被害者から損害賠償請求された際の賠償額を補償してもらえるのが特徴です。旅行中のトラブルに備えたい方には、メリットの多い補償項目といえます。

楽天カード(普通)で注意点といえるポイントは、利用付帯という点です。利用付帯は自動付帯と異なり、指定条件を満たさなければ補償を受けられないというものです。楽天カード(普通)の場合は、出国前に1円以上でも旅行代金をクレジット決済していれば補償を受けられる仕組みとなっています。

補償対象の旅行代金は、旅行代理店で予約した海外パックツアーの料金、渡航先への航空券、目的地までの乗継便の航空券の3種類です。

1-3.エポスカード

本会員の年会費 永年無料
家族会員の年会費 家族カードの発行不可
国際ブランド Visa
海外旅行傷害保険(補償限度額と補償項目) 自動付帯:カード発行日翌日以降からカード利用にかかわらず補償を受けられる
傷害死亡、後遺障害:500万円
傷害治療費用:200万円(1事故の限度額)
疾病治療費用:270万円(1疾病の限度額)
賠償責任:2,000万円(自己負担額なし)
携行品損害:20万円(自己負担額3,000円)
救援者費用:100万円
国内旅行傷害保険(補償限度額と補償項目)
動産総合保険(補償限度額と補償項目)
付帯なし
不正利用補償 盗難、紛失手続きの届け出を行った日を含め、61日前以降に発生した被害額を補償してもらえる

エポスカードは、楽天カード(普通)と同じく海外旅行傷害保険付帯の年会費永年無料カードです。

海外旅行傷害保険のコンセプトは、疾病と携行品の紛失や盗難といったリスク重視の補償内容となっています。補償期間は1回の旅行で最長90日間です。

疾病治療費用の補償限度額は、傷害治療費用より70万円高い270万円です。今回紹介しているカードの中で最も補償限度額の高いカードとなっています。疾病治療費用の補償対象とされている疾病は、他カードの付帯保険と同じくSARSやコレラ、天然痘、マラリアといった伝染病にかぎられています。

その他エポスカードの強みは、自動付帯で補償を受けられるという点です。自動付帯とは、出国前にカードで旅行代金を支払わずとも補償を受けられる保険のことです。旅行代金をクレジットカード以外の方法で支払いたい方や利用を面倒と感じる方には、特に使いやすい1枚といえるのではないでしょうか。

エポスカードで注意すべきポイントとしては、傷害死亡、後遺障害の補償限度額です。傷害死亡、後遺障害の補償限度額は500万円なので、他の年会費無料カードと比較して1,000万円以上低い水準となっています。

旅行中の重大な事故や事故に伴う後遺障害に対する補償を重視している時は、他のカードから検討した方がいい場合もあります。

1-4.イオンカードセレクト

本会員の年会費
家族会員の年会費
永年無料(家族カードは本会員カード1枚につき3枚まで発行可能)
国際ブランド Mastercard、Visa、JCB
海外旅行傷害保険(補償限度額と補償項目)
国内旅行傷害保険(補償限度額と補償項目)
付帯なし
動産総合保険(補償限度額と補償項目) カードで購入した商品が、偶然の事故によって被害を受けた場合、購入日から180日以内の被害であれば補償
補償対象の商品:1商品につき5,000円以上
補償限度額:年間50万円
不正利用補償 クレジットカード盗難保障という名称で付帯
盗難、紛失手続きの届け出を行った日を含め、61日前以降に発生した被害額を補償してもらえる

イオンカードセレクトは、電子マネーWAONとキャッシュカードが1枚にまとめられたカードです。

付帯保険に関する主な特長は、ショッピングセーフティ保険を受けられる点です。ショッピングセーフティ保険とは動産総合保険のことで、カードで購入した商品の損害に対する補償を行ってもらえます。

カードで購入した商品が、盗まれたり火災事故で破損したりといった場合に補償される仕組みです。万が一の盗難や破損によるリスクを抑えたい時は、メリットがあります。

旅行傷害保険は付帯されていないので、イオングループ店やイオン銀行を利用する方、ショッピングや日常生活で役立つサービスを重視している方に使いやすい1枚です。

1-5.Delight JACCS CARD

本会員の年会費
家族会員の年会費
永年無料(家族カードは本会員カード1枚につき3枚まで発行可能)
国際ブランド Mastercard
海外旅行傷害保険(補償限度額と補償項目) 自動付帯:カード発行日翌日以降からカード利用にかかわらず補償を受けられる
傷害死亡、後遺障害: 2,000万円
傷害治療費用、疾病治療費用:200万円(1事故、1疾病の限度額)
賠償責任:2,000万円
携行品損害:20万円(自己負担額3,000円)
救援者費用:200万円(年間の限度額)
国内旅行傷害保険(補償限度額と補償項目) 利用付帯:旅行前に旅行と関連している交通費や宿泊費をカード決済した場合に補償を受けられる
傷害死亡、後遺障害:1,000万円
入院費:1日につき5,000円
手術費用:手術の種類に応じて5万円、10万円、20万円
通院費:1日につき3,000円
動産総合保険(補償限度額と補償項目) 付帯なし
不正利用補償 カード盗難保険とネットあんしんサービスによって、不正利用被害を受けた際に補償を受けられる

ジャックスカードのDelight JACCS CARDは、複数の付帯保険を受けられる年会費永年無料のカードです。カードの特典やサービスについては、ジャックスカードのJACCSモールでポイント優遇を受けたり宇佐美直営サービスステーションで給油代金を割引してもらえたりできるのが特長です。

付帯保険に関する強みは、国内旅行傷害保険を受けられるという点です。なぜなら年会費永年無料のクレジットカードでは、国内旅行傷害保険が付帯されていない傾向だからです。

Delight JACCS CARDの国内旅行傷害保険は、旅行中の以下の場面で被害を受けた際に補償を受けられる仕組みです。

  • 公共交通機関へ搭乗中のケガ
  • 宿泊施設内の火災や破裂、爆発によるケガ
  • 宿泊が含まれる募集型企画旅行中のケガ

たとえば、ツアー旅行中やホテルや旅館での火災事故によって受けたケガ、バスやタクシー搭乗中のケガなどに対して補償されます。

手術費用の補償以外は、事故発生日から180日以内を補償期間として定められています。手術費用の補償額は、手術の種類に応じて最大20万円まで引き上げてもらえるのが特長です。

年会費無料カードの付帯保険でリスクに備えながら国内旅行を楽しみたい方や海外より国内旅行がメインの方には、メリットの多い1枚といえます。

1-6.JCB カード W

本会員の年会費
家族会員の年会費
永年無料
国際ブランド Mastercard、Visa
海外旅行傷害保険(補償限度額と補償項目) 利用付帯:旅行前に 公共交通機関の搭乗費用や募集型企画旅行の代金をカード決済した場合に補償を受けられる
傷害死亡、後遺障害: 2,000万円
傷害治療費用、疾病治療費用:100万円(1事故、1疾病の限度額)
賠償責任:2,000万円
携行品損害:20万円(自己負担額3,000円)
救援者費用:100万円
国内旅行傷害保険(補償限度額と補償項目) 付帯なし
動産総合保険(補償限度額と補償項目) ショッピングガード保険という名称で付帯
カードで購入した商品が、偶然の事故によって被害を受けた場合、購入日から90日以内の被害であれば補償(1回事故につき自己負担1万円)
補償限度額:年間100万円
海外でのカード利用を対象
スマリボの登録で国内向けのショッピングガード保険も付帯
不正利用補償 盗難、紛失手続きの届け出を行った日を含め、61日前以降に発生した被害額を補償してもらえる

JCB カード Wは、18歳以上39歳以下の方を対象にしたクレジットカードです。カード発行後は、40歳以降も利用し続けられます。

最短5分発行や利用通知といったJCBオリジナルシリーズの特典に加えて、不正利用補償以外に2種類の付帯保険を受けられるのが強みです。

海外旅行傷害保険は利用付帯なので、出国前にツアー旅行代金もしくは旅行中に搭乗予定の公共交通機関の利用料金をカードで支払うと補償してもらえます。

補償限度額は、傷害死亡や後遺障害、賠償責任に2,000万円、治療費用200万円といった内容です。前段で紹介したカードと比較して極端に補償限度額が低い、補償項目一部なしといった条件ではないため、バランスの取れた補償内容といえます。

もう1つの付帯保険はショッピングガード保険(動産総合保険)です。補償限度額は100万円で、イオンカードセレクトより50万円高い限度額となっています。

補償対象の地域は海外なので、国内のカード利用時には補償されない仕組みです。ただし、登録型リボ払いサービスのスマリボや支払い名人定額コースへ登録すると、国内向けのショッピングガード保険が付帯されます。

国内向けのショッピングガード保険は補償限度額100万円で、自己負担額3,000円となっています。

リボ払いの予定がある方で購入した商品の盗難や破損といった損害に備えたい方、海外旅行好きな方は、愛用しやすい1枚です。

2.航空機遅延費用や航空機寄託手荷物遅延等費用を受けるには

航空機遅延費用や航空機寄託手荷物遅延等費用を受けたい時は、年会費有料のカードやゴールドカード以上のランクから比較検討した方がいい場合もあります。

年会費永年無料カードは維持管理費用を抑えられる反面、旅行保険や動産総合保険以外の保険が付帯されていない傾向です。年会費無料重視ではなく、付帯保険の充実を図りたい時や出張などで航空便の遅延などによる損害に備えなければいけない時は、デメリットになります。

航空機遅延費用や航空機寄託手荷物遅延等費用といった補償に関心を持っている方は、今回紹介したカードの上位ランクを含むカードを確認してみるのが大切です。

たとえば、エポスプラチナカードやゴールドカードセゾンなどは、航空便の出発遅延や手荷物の紛失や遅延などに対する補償が含まれています。

他の記事ではゴールドカードなどの付帯保険についても紹介しているので、参考にしてみてください。

3.さらに保険の種類や補償限度額の充実したカードを探すには

付帯保険の補償限度額を手厚くしたい時は、上位ランクのカードを検討したり保険を追加したりできるカードから比較検討してみるのも重要です。

一般的にランクの高いカードは、補償限度額の手厚い保険が付帯されています。中には、海外や国内旅行傷害保険だけでなく、ゴルフ保険付きのカードもあります。

ゴルフ保険は、ホールインワンやアルバトロス達成時の贈答品にかかる費用の補償、ゴルフ練習中のケガや第三者への賠償責任などに対する補償を受けられる保険です。ゴルフ好きな方には、特にメリットがあります。

JALダイナースカードの場合は、海外と国内旅行傷害保険の死亡傷害や後遺傷害に対する補償限度額1億円と年会費無料カードより数倍高く、ゴルフ保険も付帯されています。

保険を任意で選択および追加可能なサービスは、JCBカードや三井住友カード、セゾンカードなどです。

まとめ

楽天カード(普通)やエポスカード、Delight JACCS CARD、JCB カード Wは年会費永年無料で、海外旅行傷害保険を受けられます。また、イオンカードセレクトやJCB カード Wはカードで購入した商品の損害に対して補償してもらえますし、Delight JACCS CARDは国内旅行傷害保険も付帯されています。

年会費負担を抑えながら海外・国内旅行保険付きカードを発行したい方や、年会費無料のショッピング保険付きカードから選びたい方は、今回紹介したカードや補償内容を参考にクレジットカードの比較検討を進めてみてはいかがでしょうか。

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菊地 祥

菊地 祥

FP3級技能士、投資信託4年目、株式投資8年目。2018年からフリーランスとしてwebライティングやメディア運営を行っています。また、webライターとしては株式投資や投資信託などをやさしく解説。
菊地 祥

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