クレジットカードの作成を検討している方の中には、シルバーカード(一般カード)ではなく「ゴールドカード」を持ちたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ゴールドカードはステータスカードに位置付けられ、社会的信用の証でもあります。
今回は、ゴールドカードがどのようなクレジットカードなのか紹介します。
クレジットカードのステータス・ランクとは
キャッシュレス決済の代表格クレジットカードは非常に身近な決済ツールであり、国内でも実にさまざまなカードが発行されています。クレジットカードは券面に記載されたロゴマークで国際ブランドを知ることができ、VISA・Master Card・JCB・American Express・Diners Club・Union Payが6大ブランドと言われています。
クレジットカードの発行条件はカードブランドや各カード会社によって異なり、条件の厳しいものほどステータスが高いクレジットカードに位置付けられる傾向があります。中でもAmerican Express(アメリカン・エキスプレス/アメックス)とDiners Club(ダイナースクラブ)はステータスが高いことで有名です。
またクレジットカードは、カードブランドが直接発行する「プロパーカード」と各カードブランドと提携するカード会社が発行する「提携カード」に分類されますが、提携カードよりもプロパーカードの方が高いステータスに位置付けられます。
クレジットカードは4つのランクに分類される
クレジットカード自体にもそれぞれランクが存在します。
クレジットヒストリー(クレヒス)といって、カード会社は名義人に金融事故履歴がないかを信用情報で確認したうえで、年収をはじめとする属性やクレジットカードの利用歴で格付けしており、審査基準が厳しい順に「ブラックカード」「プラチナカード」「ゴールドカード」「シルバーカード」と色が分けられています。
最も作成しやすいクレジットカードがシルバーカードで、「一般カード」「クラシックカード」「普通カード」とも呼ばれます。
ステータスカードの登竜門!ゴールドカードとは
ステータスカードの第一ステージとなるのがゴールドカードです。シルバーカードと比べると条件が厳しくなりますが、ゴールドカードも現在は身近なカードになったと言えます。
シルバーカード(一般カード)・ゴールドカード・プラチナカードの違いは?
最も判りやすいシルバーカード・ゴールドカード・プラチナカードの違いは年会費の違いだと言えるでしょう。
シルバーカード(一般カード)の多くは年会費無料で発行できますが、ゴールドカード以上のハイ・ステータスカードには年会費が発生します。年会費が発生するプロパーカードのシルバーカード(一般カード)よりもゴールドカードの年会費は高額に設定されており、さらにステータスの高いプラチナカードやブラックカードの年会費はゴールドカードより高額になります。
ステータスが高くなり年会費が高額となるにつれ、クレジットカードの利用限度額も上がりますが、これは名義人の支払い能力が高く評価されていることの証です。
通常シルバーカード(一般カード)の利用限度額は10~50万円ですが、ゴールドカードになると100~300万円、プラチナカードでは300万円以上に設定されています。なお、ブラックカードは名義人の支払い能力に応じて変化するため、一律の利用限度額が設定されていないこともあります。
ちなみに、シルバーカードとゴールドカードは審査通過の是非を問わなければ誰でも発行手続きが行えますが、プラチナカードやブラックカードになると「インビテーション」と呼ばれるカード会社からの招待状がなければ申し込み手続きが行えないのが一般的です。
クレジットカードの付帯特典もステータスで大きく変化
ステータスの高いクレジットカードほど年会費が高く発行条件が厳しくなりますが、クレジットカードに付帯する特典も大きく変化します。
たとえば、クレジットカードに付帯する保険の保証内容や補償額はステータスで大きく変化します。
クレジットカードに付帯する保険としてショッピング保険や海外旅行保険が挙げられますが、年会費無料のシルバーカード(一般カード)では各種保険の付帯がないもの多い傾向にあります。
一方、ゴールドカードならショッピング保険が付帯しているのが一般的で、保証範囲も広く保証額が500万円のものも存在します。また、国内旅行保険はもちろん海外旅行保険が付帯することが多く、ゴールドカードを所有していれば補償上限額が1億円を超えるものも珍しくありません。
このように、クレジットカードのステータス・ランクが上がれば特典やサービスが手厚くなると言えます。
ゴールドカードのメリットとデメリット
クレジットカードのステータスごとの特徴や付帯する特典を比較してみたものの、どのステータスも一長一短で「どのステータスのカードが最も効率的なのか?」の判断は非常に難しいと言えますので、ゴールドカードのメリットとデメリットを紹介します。
ゴールドカードのメリットは?
ハイ・ステータスカードのゲートウェイであるゴールドカードを所有し使用するメリットは次に挙げるとおりです。
・一般カードよりクレジットカード利用限度額が大きい
・ショッピング保険が付帯し手厚い補償が期待できる
・海外旅行保険が自動付帯し補償上限額が大きい
・国内外の空港に設置されたカードラウンジが無料で使用できる
・社会的信用が一般カードより高い
・クレヒスを積みあげることでプラチナカードへの転換が期待できる
ゴールドカードなら空港ラウンジ利用も無料
飛行機搭乗までの時間を有効に過ごしたいと考える方にとって、国内外の主要空港に設置された空港ラウンジは魅力的な存在ではないでしょうか?空港ラウンジにはファーストクラスの乗客向けの航空会社ラウンジとカードブランドが提供するカードラウンジが存在します。
ゴールドカード以上のステータスであればカードラウンジを無料で利用できるため、ハイ・ステータスのクレジットカードの最大の魅力として、空港ラウンジ使用権を上げるプレミアム会員も少なくありません。
ゴールドカードの場合はラウンジの無料使用はカード名義人1名のものが多い反面、プラチナカードであれば同伴者1名が無料でラウンジ利用できるものも存在します。またプラチナカード会員に対して140以上の国や地域・500以上の都市で1,200ヵ所以上の空港ラウンジの利用ができるプライオリティ・パスの発行が行われますが、ゴールドカード会員にはプライオリティ・パスは発行されません。
ゴールドカードのデメリットは?
ゴールドカードはハイ・ステータスカードですが、提携カードが発行を開始してから身近なカードになっているのも事実ですのでゴールドカードのデメリットも確認します。
・発行条件に信用情報や属性に高いスコアが求められる
・一般カードは年会費無料のカードもゴールドカードには年会費が生じる
・空港ラウンジの無料利用が名義人1名である
・プライオリティ・カードが発行されないものが一般的
ゴールドカードの上手な選び方は?
現在ゴールドカードはプロパーカードと提携カードのものが存在し従来よりラインアップが増加しているため、カード会社によってカードの特典が大きく異なる傾向にあります。ライフスタイルに合わせた特典が付帯するゴールドカードを選ぶことで、年会費を支払った以上のメリットを得ることも可能になったと捉えるべきでしょう。
ゴールドカードを選ぶ際にはクレジットカードの基本機能に影響を与える利用限度額の確認と共にポイント還元率や割引サービス、付帯するカード保険の保証範囲や補償額を十分確認することをおすすめします。
ゴールドカードおすすめ5選
数あるゴールドカードの中からおすすめを5つ紹介します。
セディナゴールドカード
セディナゴールドカードの特徴
全国のセブン・イレブン、イオン、ダイエーでの買い物のポイントが毎日3倍になります。生活圏内でそれぞれの店舗をメインで使っている場合は年会費を考えてもメリットはあるカードです。他にもETC利用でポイントが貯まるため自動車利用にもおすすめです。
セディナゴールドカードのスペック
国際ブランド | JCB、VISA、Mastercard |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%~1.5% |
年会費 | 初年度:無料 次年度以降:6,000円(税抜) |
申し込み資格 | 高校生を除く18歳以上で電話連絡が可能な方 |
dカード GOLD
dカード GOLDの特徴
dカードの上位カードが「dカード GOLD」です。年会費は10,000円(税抜)ですが、毎月のドコモのケータイ/「ドコモ光」利用料金の10%がポイント還元されるので、ドコモユーザーにおすすめのクレジットカードです。また、充実したケータイ補償が付いており、万一の紛失や修理不能時、購入から3年間は最大10万円分のサポートがあります。国内・ハワイの主要空港ラウンジも無料で利用できます。
dカード GOLDのスペック
国際ブランド | VISA、Mastercard |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0%~4.0% |
ポイントの種類 | dポイント |
年会費 | 10,000円(税抜) |
申し込み資格 | 満20歳以上(学生は除く)で、安定した継続収入があること |
発行期間 | 最短1週間程度 |
ビューゴールドプラスカード
ビューゴールドプラスカードの特徴
普段Suicaを利用する方におすすめのゴールドカードです。通勤・通学の定期券機能を付けることができ、オートチャージにも対応しています。
新規入会後6ヶ月以内に初年度年会費を支払うとJRE POINTが5,000ポイントもらえ、さらに翌年以降も1年間の利用金額が100万円以上の場合は毎年5,000ポイントもらえるため、利用頻度の高い人ほどお得です。
ビューゴールドプラスカードのスペック
国際ブランド | JCB |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%~1.8% |
年会費 | 11,000円(税込) |
申し込み資格 | 日本国内にお住まいで、電話連絡のとれる満20歳以上の安定した収入のある方 |
発行スピード | 最短1週間 |
LIFE CARD GOLD(ライフカード ゴールド)
LIFE CARD GOLD(ライフカード ゴールド)の特徴
ライフカード ゴールドには、国内・海外とも最高1億円の旅行傷害保険が自動付帯します。合わせてショッピングガード保険200万円、シートベルト傷害保険200万円も付帯しているので安心の一枚と言えるでしょう。LIFE CARD GOLD会員専用ラウンジがあるので、全国主要空港のラウンジが無料で利用できます。
LIFE CARD GOLD(ライフカード ゴールド)のスペック
国際ブランド | VISA、Mastercard |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5%~1.5% |
年会費 | 10,000円(税抜) |
申し込み資格 | 23歳以上で、安定した継続収入のある方 |
発行スピード | 最短3営業日 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードの特徴
世界的にも高いステータス性を備えたカードとして有名なアメックスのゴールドカードです。旅行や出張といった旅のサポートが手厚く、国内外1,200ヶ所以上の空港VIPラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」の年会費が無料になったり、手荷物無料宅配サービス、充実した旅行傷害保険などが付帯しています。アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのスペック
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス(アメックス) |
---|---|
年会費 | 31,900円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0% |
ポイントの種類 | メンバーシップ・リワード |
申し込み資格 | 満20歳以上(本人に安定した継続的な収入のある方) |
発行スピード | 1週間~3週間程度 |
電子マネー機能 | なし |
ゴールドカードはお得!特典を活用しよう
ゴールドカードは、年会費はかかりますが、その分メリットが盛りだくさんです。さまざまな特典をお得に利用できるので、ゴールドカードによるさらなるステータスの向上を志してみてはいかがでしょうか。
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January 27, 2020 at 12:26PM
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