共和党のドナルド・トランプ米大統領(74)と民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)が争ってきたアメリカ大統領選は日本時間の8日未明、バイデン氏が当選を確実にしました。ただ、トランプ氏は選挙の不正を主張するなど、敗北を受け入れる様子を見せていません。3日の投票日から続く異例の選挙の様子を、タイムラインで詳報しています。
22:00
混乱に備えた木の板、撤去進む
【現地記者から】バイデン氏の当選確実の報道から2日。依然として敗北を認めないトランプ氏を横目に、首都ワシントンの街は「大統領選後」へと動き出している。ホワイトハウス近くのビルでは9日朝、混乱や暴動に備えて1階の窓に打ち付けていた木の板を撤去する作業が行われていた。今回の選挙は、結果によっては抗議活動の激化や衝突が懸念されていたが、9日朝までに大きな混乱は起きていない。作業員の男性は「ほっとした。みんながハッピーになるように、平和的に政権が移行するように祈るよ」と話した。(ワシントン=大部俊哉)
拡大するホワイトハウス近くのビルでは、周囲に張り付けた木の板の撤去作業が行われていた=2020年11月9日午前8時10分、ワシントン、大部俊哉撮影
14:00
トランプ氏、依然として敗北認めず
トランプ氏は8日(米東部時間)から9日に日付が変わっても、依然として敗北を認めない姿勢を保ち続けている。バイデン氏が当選確実と報道されて以降、トランプ氏は公式の場にも姿を見せていない。
13:45
コロナ感染、1千万人を超える
米国の新型コロナウイルス感染者が累計で1千万人を超えた。ロイター通信が報じた。米国は感染者数、死者数ともに世界最多で、これまでに23万7千人以上が死亡。1日当たりの新規感染者数は10万人を上回る状況が続き、勢いは衰えていない。バイデン氏は来年1月の就任に先がけ、専門家らによる新型コロナの対策チームを発表する予定という。
13:14
トランプ氏、ニュース動画を連投
トランプ氏がツイッター上に、自身に近いとされるFOXニュースの番組映像を立て続けに7本投稿した。番組は、同局のコメンテーターや共和党の下院議員らが「(民主党支持の)青い波はなかった。波は全く起きていない」などとコメントする内容。トランプ氏はこの数時間前にもFOXニュースの動画を2本投稿していたが、いずれも自分の言葉で書かれた投稿はなく、「沈黙」が続いている。
トランプ氏は今日もゴルフ
週末の日曜日、トランプ氏は前日に続いて、ワシントン近郊のバージニア州に自身が所有するゴルフ場でプレーを楽しんだ。米メディアによると、大統領就任以後で210回目だという。トランプ氏はこの日もツイッターで、バイデン氏の当選が確実だとする報道について批判した。
6:30
歓喜のダンス続くワシントン
【現地記者から】バイデン氏の勝利演説から一夜明け、首都ワシントンのホワイトハウス周辺は静けさを取り戻していたが、夕方に近づくにつれて再びバイデン氏の支持者らが集まり始めた。前夜と同じように大音量の音楽に合わせて踊ったり、家族で記念撮影したりしながら、思い思いに喜びを表現していた。
バイデン氏の名前が書かれたボードを掲げて歩いていたガリュー・ストーデンさん(77)は「来てはみたけど、若者と踊るのは年寄りにはきついね」と笑う。新型コロナウイルス対策に注目しているといい、「感染対策はしっかりやってくれると信じている。問題は経済を守りながらそれができるかどうか。米国がだめになる前に、なるべく早めにそのビジョンを示してほしい」。
シャーラ・ケラーさん(32)は母とともにウェストバージニア州から訪れた。目が不自由だという。「トランプ政権は、強く声が大きいことが正しいという雰囲気があった。人種差別が問題になっていたが、自分のような弱者も息ができない思いがした」と思いを語る。新政権に望むことをたずねると、「白人にも白人でない人にも、強者にも弱者にも、UNITY(統一)を」と期待を込めた。(ワシントン=大部俊哉)
拡大する8日、ホワイトハウス周辺でバイデン氏の勝利を祝う人たち=ワシントン、ランハム裕子撮影
5:52
大統領夫人が敗北受け入れを説得か
「バイデン氏勝利」の受け入れを拒んでいるトランプ氏に対し、妻のメラニア氏と娘婿であるクシュナー大統領上級顧問が、敗北を受け入れるようそれぞれ説得を試みていると、CNNが報じた。トランプ陣営の報道官は「事実ではない」と反論している。CNNによると、トランプ氏の長男ジュニア氏らは引き続き、敗北を受け入れずに法廷闘争を続けるようトランプ氏に求めているといい、今後の対応についてトランプ氏の周辺は二分しているとされる。
拡大する最高裁判事の指名式から退場するトランプ大統領(右)と妻のメラニア氏=9月26日、ワシントン、ランハム裕子撮影
3:00
ブッシュ元大統領が祝電
共和党のブッシュ元大統領(子)は、民主党のバイデン氏に電話をかけて当選を祝った。ブッシュ氏は祝電で、バイデン氏について「政治的な違いはあるが、国を率い、団結させる機会を得た好人材だ」と述べた。また、トランプ大統領の選挙戦での健闘をたたえたうえで、再集計を求めて法廷闘争をする権利はあるとする一方、今回の大統領選は「根本的に公平」で「結果は明らか」だと指摘した。
22:38
トランプ氏の15時間ぶりツイートは…
“We should look at the votes. We’re just beginning the tabulation stage. We should look at these allegations. We’re seeing a number of affidavits that there has been voter fraud. We have a history in this country of election problems. In Pennsylvania you had an order by a...
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) November 8, 2020
バイデン氏の当選確実が報じられた翌朝、トランプ氏が約15時間ぶりにツイートした。「不正があったという数多くの供述書がある。これらの申し立てに注目すべきだ」「これは盗まれた選挙だ」などと立て続けに投稿。敗北宣言はなく、結果への不満を改めて示した。ツイッター社は、投稿の一部に「この主張は争われている」とのラベルを付けた。
22:00
バイデン氏、政権移行へ始動
米大統領選で当選を確実にした民主党のバイデン氏は、共和党のトランプ大統領からの政権移行に向けた公式ウェブサイト(https://buildbackbetter.com/)を立ち上げた。次期政権が取り組むべき課題と対策に「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)」「経済危機」「人種間の平等」「気候変動」の4本柱を掲げ、「米国の中産階級を立て直し、経済回復に導く」とした。
21:50
当選確実から一夜明けて…
【現地記者から】バイデン氏が当選確実との報道から一夜明けた首都ワシントン。前夜には歓喜に沸く大勢の支持者らで埋め尽くされていたホワイトハウス周辺は、打って変わって静けさを取り戻していた。路上には瓶や紙くず、プラスチック製のカップなどが散乱し、数人の男性がほうきやポリ袋を手に、ゴミを集めていた。そのうちの一人は「お祭りは終わり。試合の後は、グラウンドをきれいにしないとね」と語った。
隣接するメリーランド州から訪れたレオ・ディングオルさん(65)は「昨日は人が多すぎたから、今日来ることにしたんだ。とても気分のいい朝だね」。地方公務員として長年、市民と接してきたといい、「貧困や差別で苦しんでいる人をたくさん見てきた。バイデン氏は演説で『分断から統一に』と宣言したが、ここから本当の困難が待っていると思う。反対派とたくさん会って、丁寧に話し合ってほしい」と話した。(ワシントン=大部俊哉)
「慣例」破り敗北宣言なし
米大統領選の勝利宣言は、敗者の敗北宣言の後に行われることが「慣例」となってきたが、バイデン氏はトランプ氏が敗北を認める前に演説を行った。メディアがバイデン氏の当選確実を報じても、トランプ氏が敗北を認める様子を見せなかったためとみられる。
米CNNによると、この慣例は1896年の大統領選で敗北した民主党候補のブライアン氏が、勝利した共和党候補のマッキンリー氏に祝電を贈ったのが起源。CNNは「敗北宣言は単なる慣例だが、憲法が一つのことを明らかにしている。2021年1月20日に、バイデン氏が正式に大統領に就任するということだ。トランプ氏が何を言おうと関係ない」とするオピニオン記事を掲載した。
13:10
インドからも祝福
副大統領の当選が確実となったハリス氏の母親はインド出身。AP通信によると、名前の「カマラ」はサンスクリット語で「蓮の花」を指す言葉だという。母方の祖父の出身地、インド南部タミルナドゥ州の村では、人々が「この日を待ち望んでいた。おめでとう」と喜び、地面に「CONGRATULATIONS KAMALA HARRIS. PRIDE OF OUR VILLAGE(カマラ・ハリス、おめでとう。村の誇りです)」などとお祝いのメッセージを書いた。
拡大するインド南部タミルナドゥ州で8日、地面にメッセージを書き、インド出身の母親を持つ民主党の副大統領候補カマラ・ハリス氏の当選確実を喜ぶ人々=AP
12:55
市民が「イマジン」合唱
ワシントンのホワイトハウス近くの路上では、ジョン・レノンの名曲イマジンの大合唱。歌手が即興で「イマジン ノー トランプ(想像してごらん、トランプ大統領がいない世界を)」と替え歌を披露すると、ひときわ盛り上がっていました。お祭り騒ぎは夜通し続きそうです pic.twitter.com/3ftlbfsgtS
— 野上英文 Hidefumi NOGAMI (@Hi_noga3) November 8, 2020
ワシントンでは市民らがジョン・レノンの「イマジン」を合唱していた。
記録ずくめの大統領選
今回の大統領選では、様々な新記録が樹立されている。ロイター通信などによると、バイデン氏の得票数は歴代の米大統領選候補の中で最多の7500万票を超え、これまで最多だった2008年のオバマ氏の記録(6949万8516票)を破った。期日前投票も過去最多の約1億200万票にのぼる。投票率も過去最高の66%以上となる勢いだ。候補者自身も新たな記録を刻む。来年1月の就任時に78歳となるバイデン氏は、過去最高齢の大統領。タッグを組むハリス氏は副大統領として、初の「女性」「黒人」「アジア系米国人」となる。また政治献金などを調べる「センター・フォー・リスポンシブ・ポリティックス(CRP)」によると、今回の選挙にかかった総額は約140億ドル(約1兆4千億円)で、過去最高となったという。
11:10
首都は民主党が圧倒的な街
【現地記者から】首都ワシントンは圧倒的に民主党が強い。バイデン氏は92%、4年前のクリントン氏が91%を得票している。トランプ氏の得票率は4~5%。巨大な影響力を持つが、アメリカ全体で見ると例外的な街だ。(ワシントン=金成隆一)
11:09
「トランプ応援団」もバイデン氏演説を評価
【現地記者から】トランプ応援団だったFOXニュースでも「いい演説だった」「良いスタートだ」などとバイデン氏の勝利演説を評価している。トランプ氏は急速に過去の人になりつつあるようだ。(ニューヨーク=鵜飼啓)
10:40
バイデン氏、勝利宣言
バイデン氏は地元のデラウェア州ウィルミントンの特設会場で勝利宣言をした。壇上に立ったバイデン氏は、「国民は意思を示した。明確な勝利だ。喜びと明日への希望にあふれている」「分断ではなく統一を目指す大統領になることを誓う」などと演説した。また、「今こそ激しい言葉遣いは終わりにし、冷静になり、お互いを見て、お互いの言い分を聞くときだ」「これからはアメリカの傷を癒やす時」とも強調し、国民の融合と団結を訴えた。
新型コロナウイルス対策で、集まった支持者たちは車から声援を送った。また、会場の大型モニターにはウェブ会議システムでつないだ支持者たちの姿も映されていた。
拡大する米デラウェア州ウィルミントンで7日、勝利宣言のため、支持者の前に姿を見せたバイデン氏(右)とハリス氏=ロイター
10:37
ハリス氏「最初で最後にならない」
While I may be the first woman in this office, I will not be the last—because every little girl watching tonight sees that this is a country of possibilities.
— Kamala Harris (@KamalaHarris) November 8, 2020
ハリス氏の公式ツイッターは、リアルタイムで勝利演説の発言を紹介。中でも反響が特に大きいのが「私はこのオフィス(副大統領の執務室)の最初の女性かもしれませんが、最後の女性にはなりません。なぜなら、今夜見ている全ての少女たちは、この国が可能性の国であることを目の当たりにしているのだから」とのツイートだ。投稿から1時間あまりで、リツイートは10万件、「いいね」は50万件を超えた。
10:25
新大統領誕生のお祝いグッズも
ワシントンのホワイトハウス近くの路上では、新大統領誕生のお祝いグッズも早速売られていた。バイデン氏とハリス氏の肖像が並んだ青いTシャツを25㌦(約2500円)で買った親子は、ハリス氏の母親と同じインド系の移民だ。娘で大学生のサダハナ・ハリィさんは「トランプ氏のせいで移民に排他的な空気が覆っていた。今日はとっても新鮮な空気」と話し、鼻から外気を大きく吸い込んで見せた。移民問題に加えて、取り組んでほしいのは、米国内で23万人以上の死者が出ている新型コロナ対策だ。「安全で安心な米国。独裁的な国家運営から民主的な国に再び生まれ変わることを願っている」(ワシントン=野上英文)
拡大するホワイトハウス近くでバイデン氏とハリス氏のTシャツを買った親子=2020年11月7日午後8時27分、ワシントン、野上英文撮影
10:17
日没後も続く祝福ムード
【現地記者から】ワシントンでは日没後も、大勢の支持者たちがホワイトハウス前に集まっている。アップテンポの音楽が流されるなか、支持者が夜空に花火を打ち上げ、お祭りのような騒ぎが続いている。敗北を受け入れないトランプ氏に批判が向けられ、一人が「トランプ氏は終わりだ」と拡声機で叫ぶと、大勢が「今すぐ出て行け」と声を合わせた。
「バイデン ハリス」と刺繡された帽子をかぶったジャマル・アイディンさん(50)は、「トランプ ペンス 今すぐ出て行け」と記したボードを掲げ、祝福のために飛んできた。医療機関で働いていたが、新型コロナウイルスの影響で3月に一時解雇され、今は無職。トランプ氏のコロナ対策に不満を抱いてきた。「深刻な問題なのに、トランプ氏はうそで塗り固めてきた。バイデン氏には大国のリーダーとして、徹底した感染対策と差別撤廃に取り組んでほしい」と期待を口にした。(ワシントン=野上英文)
拡大するホワイトハウス近くでは花火が打ち上げられ、バイデン氏の当選を祝う人たちが歓声を上げた=2020年11月7日午後8時17分、ワシントン、野上英文撮影
09:36
「ファースト・セカンド・ジェントルマン」誕生へ
大統領の配偶者が女性の場合「ファースト・レディー」、男性の場合「ファースト・ジェントルマン」と呼ばれ、副大統領夫人が「セカンド・レディー」と呼ばれることから、初の副大統領に選ばれたカマラ・ハリス氏の夫ダグラス・エムホフ氏は「ファースト・セカンド・ジェントルマン(初の副大統領の夫)」になることになった。米CNNはエムホフ氏について「米国初の副大統領の男性配偶者となる」と報じ、「『セカンド・ジェントルマン(紳士)』『セカンド・ハズバンド(夫)』『セカンド・ドゥード(やつ)』。公式な呼び方が何になろうと、エムホフ氏自身が、この国の変わりつつある政治やジェンダーの規範を反映し、歴史をつくっている」とした。
07:43
バイデン氏、待ち受ける難しい舵取り
【現地記者から】ワシントン記念塔の前ではトランプ支持者とバイデン支持者による口論も見られるが、こうした場面はごく一部で、きょうは街中が祝祭ムードだ。通りに繰り出して踊り出す市民に、クラクションを鳴らしてこたえる車。コロナ疲れならぬ「トランプ疲れ」、分断といがみ合いの4年からの解放感が感じられる。
「トランプに反対する共和党有権者たち」という看板を掲げる人も。今回は多くの共和党系団体がバイデン氏を支持した。民主党左派と穏健派、さらに彼らの間でどうバランスをとるか。バイデン氏にとっては難しい舵取りとなる。(ワシントン=沢村亙)
07:42
諦めないトランプ支持者
バイデン氏の当選確実が報じられた後も、トランプ氏の支持者らは抗議を続けている。AP通信が伝えた。全米各地に集まり、「まだ終わっていない!」「(票を)盗むのはやめろ!」などと声を上げた。アリゾナ州フェニックスの州議会議事堂前には1千人以上が集まった。州の共和党代表は「トランプ氏が苦戦しているのはおかしい。票数に矛盾があるのなら知りたい」と話した。
拡大する7日、ワシントン記念塔に集まり、「あと4年」などと叫ぶトランプ氏の支持者たち=ワシントン、ランハム裕子撮影
06:53
トランプ氏、再度「勝ったのは私」
THE OBSERVERS WERE NOT ALLOWED INTO THE COUNTING ROOMS. I WON THE ELECTION, GOT 71,000,000 LEGAL VOTES. BAD THINGS HAPPENED WHICH OUR OBSERVERS WERE NOT ALLOWED TO SEE. NEVER HAPPENED BEFORE. MILLIONS OF MAIL-IN BALLOTS WERE SENT TO PEOPLE WHO NEVER ASKED FOR THEM!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) November 7, 2020
トランプ氏はツイッターで「立会人は開票所に入れなかった。選挙に勝ったのは私だ。7100万の適法な票を得た。私たちの立会人が確認できない中、悪いことが行われた。こんなことは過去に起きたことがない。何百万もの郵便投票が、求めていない人々のもとに送られた!」とツイート。この投稿にはツイッター社が「選挙の不正に関するこの主張は論争の的となっている」と警告をつけた。
06:38
「当選確実」知らせたのは孫たち
11.07.20 pic.twitter.com/HHVJMmIoAW
— Naomi Biden (@NaomiBiden) November 7, 2020
バイデン氏の「当選確実」を本人に知らせたのは、孫たちだったという。米CNNが陣営の関係者の話として報じた。孫の一人、ナオミさんはツイッターに、当確が出た直後に家族で抱き合って喜ぶ写真を投稿した。
06:27
菅首相もお祝いツイート
ジョー・バイデン氏及びカマラ・ハリス氏に心よりお祝い申し上げます。日米同盟をさらに強固なものとするために,また,インド太平洋地域及び世界の平和,自由及び繁栄を確保するために,ともに取り組んでいくことを楽しみにしております。 https://t.co/afTtvb9lfz
— 菅 義偉 (@sugawitter) November 7, 2020
バイデン氏の当選確実の報道を受け、菅首相は自身のツイッターに「ジョー・バイデン氏及びカマラ・ハリス氏に心よりお祝い申し上げます。日米同盟をさらに強固なものとするために,また,インド太平洋地域及び世界の平和,自由及び繁栄を確保するために,ともに取り組んでいくことを楽しみにしております。」と日本語と英語でお祝いのメッセージを投稿した。
05:30
次期大統領の等身大パネルが人気
【現地記者から】ワシントン中心部のマクファーソン広場では、パブリックビューイング用の大型モニターの前に数百人が集まり、「次期大統領にバイデン氏が当選しました」「ハリス氏は初の女性副大統領になります」などと繰り返し報じるテレビ中継を見て拍手をしたり、歓声を上げたりしていた。道行く車からは大音量の音楽やクラクションが鳴り響き、首都はお祭り騒ぎに包まれた。
ホワイトハウス近くは、バイデン氏の支持者たちが周囲を埋め尽くし、ハイタッチをしたり、思い思いのメッセージを書いたボードを青空に掲げたりして喜びを爆発させていた。
トランプ大統領に向けて段ボール紙に「お前はクビだ!」とマジックで太く書いたデイビッド・ミシェルさん(30)は、「トランプ氏があおってきた憎悪から遠ざかる最善の選択を私たちはした。4年間、とっても長かったよ」と語った。一緒に来た妻のドディさん(29)は4月に出産予定で「明るい未来をこの子に見せられる」と大きくなったおなかを優しくなでた。
スマホのカメラで喜びの表情を撮る人たちが多かった。ひときわ注目と人気を集めていたのは、支持者が持ち込んだバイデン氏とハリス氏の等身大パネルだ。撮影のための順番待ちの列ができ、SNSに「次期大統領と副大統領と一緒に」と投稿する姿もあった。(ワシントン=野上英文)
拡大する「民主主義が勝つ」と記した紙を手にバイデン氏とハリス氏の等身大パネルと写真を撮る女性ら=2020年11月7日午後3時28分、ワシントン、野上英文撮影
05:00
中東諸国からも反応続々
トランプ政権の仲介でイスラエルとの国交正常化が進んだアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国のムハンマド皇太子は、自身のツイッターでバイデン氏とハリス氏に祝意を贈り、「UAEとUSAは歴史的な友情と強力な同盟関係で結びついており、この絆をさらに強いものとすることを楽しみにしている」とつづった。一方で、トランプ大統領と蜜月関係にあるイスラエルのネタニヤフ首相は沈黙を貫いており、側近は「公式結果を待つ」としていると、オンラインメディア「アクシオス」が報じている。パレスチナのPLO幹部は「America Detrumped(米国が脱トランプした)!」と歓迎のコメントをツイートした。イランのジャハンギリ副大統領は「トランプの時代は終わりを迎えた。イランは、トランプ政権の圧力で受けた苦しみを忘れない。米国の破壊的な政策が変わることを望んでいる」とツイートしている。
04:52
ホワイトハウスに犬が戻ってくる
ホワイトハウスに、4年ぶりに犬…
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