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<18歳成人 マネー学園>クレジットカード編 (1)仕組みと歴史 - 東京新聞

 成人年齢の引き下げを控え、18歳になるまでに身に付けておきたいのが「お金」の知識。生活面では、身近なお金の仕組みや、トラブルに巻き込まれないための知恵を探っていくコーナー「マネー学園」を始めます。まずは最近利用が増えているクレジットカードから。

 金田先生(以下、金) このシャツ、おしゃれだなあ。値段は5000円。財布には1000円か…。クレジットカード払いでお願いします!

 まねお(以下、ま) 先生、またいつもと同じようなシャツ買ったね。

 金 失敬な。いつもとは違う色だぞ。

 ま それはそうと、先生が払わなかったお金はどうなるの?

 金 払わなかったとは人聞きの悪い。シャツの代金はひとまず、クレジットカード会社が店に立て替えてくれる。そして後日、カード会社が先生に代金を請求する。消費者とお店、カード会社の3者間で契約が成り立っている、というわけだ。

 ま 最初から現金で払えばいいじゃん。

 金 さっきの先生のように、たまたま現金を持っていないこともある。現金をやりとりするのを面倒に感じる人もいるだろうし、ネット通販では現金で直接支払うのが難しい。最近はコロナ禍で難しいが、海外に行ったとき、現金をその国の通貨に両替しなくてもカードで支払えるメリットもある。

 ま それは便利だね。でも、後で先生が代金を払わない可能性だってあるでしょ。危ない仕組みなんじゃないの?

 金 失礼な。まあいい。クレジットは「信用」という意味。カードを使う人がきちんと代金を支払う、という信用があってこそ成り立つ。だから、誰でもカードを作れるわけじゃない。支払い能力があるか、カード会社が収入などを審査して、発行するかどうかを決めるんだ。

 ま 一部のお金持ちしか作れないってこと?

 金 そんなことはない。日本クレジット協会によると、国内のクレジットカード発行枚数は昨年3月末時点で2億9296万枚。国民1人当たり2、3枚持っている計算だ。ネット通販が増え、キャッシュレス化も進んでいるから、これからも広く使われていくだろうな。

 ま 子どもは使えないよね。

 金 原則として高校を卒業すれば、未成年でも親の同意があればカードを作れる。で、ここからが肝心。成人年齢が18歳に変わると、法律上は18歳、19歳でも親の同意なしにカードの契約ができるようになるんだ。カードは便利な一方で、さまざまなリスクがある。今のうちから仕組みをきちんと知っておかないといけないぞ。

(河郷丈史、協力・一般社団法人ウーマンライフパートナー)

<うんちく>江戸時代の行商に原型

 日本初のクレジットカードが誕生したのは1960年ごろ。ただ、クレジットの仕組みの歴史は、さらに古くさかのぼる。

 日本クレジット協会の資料によれば、江戸時代に伊予(現在の愛媛県)の人々が舟で各地を行商した際、盆暮れに代金を支払う「節季払い」の方式を採用。商品を先に受け取り、代金を後で払うクレジットの原型といわれる。

 江戸時代に富山藩で発祥したとされる「置き薬」も、先に薬を届けた後、次の訪問時に利用分の代金を受け取るもので、クレジットの仕組みの一種という。

 =次回は8月5日に掲載します

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July 22, 2021 at 05:40AM
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