「空クレジット」売上高急増、融資２億円得る西山ファーム、５人再逮捕 - 中日新聞

　農産物を海外に転売するとうたって出資を募っていた農園運営会社「西山ファーム」（岡山県赤磐（あかいわ）市、破産手続き中）の投資詐欺事件で、同社が投資事業を開始以降、金融機関から計二億円以上の融資を受けていたことが愛知県警への取材で分かった。クレジットカード決済による出資を繰り返させて決算書の売上高を急増させ、多額の融資を得ていたとみられる。同県警は六日、詐欺の疑いで、同社の元幹部伊藤弘敏容疑者（３７）＝岡山市北区伊福町三＝ら五人を再逮捕した。

　県警などによると、同社は二〇一五年ごろから「クレジットカードを使って簡単に副業ができる」とうたって出資者を勧誘。同社などのショッピングサイトから農産物をカード決済で購入すると、引き落とし日前日までに商品代に１・５〜３％の配当を上乗せして返金すると説明していた。実際に商品が届くことはなく、「空クレジット」だったとみられる。

　同社は投資事業の開始以降、空クレジットによる実態のない売り上げが急増。一五年に九千五百万円だった売上高は一七年に三十八億三千三百万円となり、四十倍に膨れ上がった。こうした決算を元に金融機関から二億一千万円の融資を得ていたほか、同...

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