ヘッジファンド運営会社シタデルの創業者で資産家のケン・グリフィン氏は、米国のリセッション(景気後退)の可能性に備え、クレジットトレーディングに一段と力を入れている。
グリフィン氏は香港でのインタビューで、米経済の見通しについて「2024年に関してはるかに慎重になっている」と語った。「われわれはクレジット市場を機会の源泉と捉える方針だ」とし、クレジットが今年後半から来年にかけてシタデルにとって重要な貢献を果たすだろうとの見通しを示した。
グリフィン氏は、自身のヘッジファンドが特にハイイールド・クレジット市場に注力しており、ロングとショートの戦略を織り交ぜていると述べた。同氏は米連邦準備制度が年内にあと1回利上げし、その後は長期的に利上げを休止すると予想している。
シタデルの旗艦ファンド「ウェリントン」の1-5月のリターンはプラス6.1%だったと、事情に詳しい複数の関係者が非公開情報だとして匿名を条件に明らかにした。シタデルの株式、債券とマクロ、商品、クオンツ、クレジットの各戦略は先月、全てプラスのリターンを上げたという。
関係者によれば、「シタデル・エクイティーズ」ファンドの1-5月の運用成績はプラス7.3%、5月はプラス1.2%。「タクティカル・トレーディング」ファンドは1-5月にプラス7.1%、「グローバル・フィクスト・インカム」ファンドはプラス3%。
グリフィン氏は中国についてはより楽観的だ。投資家の信頼感の欠如にもかかわらず、経済成長率が 政府目標を上回ると予想している。
「中国の成長率については現時点で全体的に不透明感がある」とした上で、「当社は成長についてより前向き」で、5%前後の政府の成長目標を「若干上回る」とみていると述べた。
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原題: Ken Griffin Ramps Up Credit Trades, Anticipating US Recession(抜粋)
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June 14, 2023 at 01:49PM
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シタデルのグリフィン氏、クレジット取引を強化-米景気後退に備え - ブルームバーグ
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