プライベートクレジット業界にムーディーズが警鐘－問題債権が増加 - ブルームバーグ

格付け会社 ムーディーズ・レーティングスは今週に入り、１兆7000億ドル（約263兆円）規模のプライベートクレジット業界の信用度について、投資家にさらなる懸念材料を与えた。

　　同社は15日、 ブラックロック、 ＫＫＲと ＦＳインベストメンツ、 オークツリー・キャピタル・マネジメントがそれぞれ管理するダイレクト・レンディング・ファンド３社の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。

　　これらビジネス・デベロップメント・カンパニー（ＢＤＣ、事業開発会社）３社は、合計で200億ドル余りの資産を持つ上場企業だが、それぞれ「回収懸念（non-accrual）」債権の数が増えている。これは、これらの投資で損失を被る危険性があることを意味する。

　　これらＢＤＣ３社は、 ブラックロックＴＣＰ・キャピタル、 ＦＳ・ＫＫＲキャピタル、 オークツリー・スペシャルティー・レンディング。

　　ＢＤＣ３社は、投資適格級で最低の格付けである「Ｂａａ３」を維持しているが、ムーディーズによる格付け見通しのネガティブへの変更は、プライベートクレジット業界では2020年以来となる。ムーディーズは、ＢＤＣ３社が流動性ポジションをしっかり管理していると指摘した。

　　ムーディーズの定義によると、ネガティブという格付け見通しは、中期的（通常の市場参加者の見方では１年半－２年）に格下げされる可能性があることを意味する。格下げとなった場合、ダイレクト・レンディング業界でムーディーズからジャンク（投機的）格付けを付与される唯一のケースとなり、借り入れコストが上昇し、リターンに打撃を与える恐れがある。

Non-Accruals on the Rise

Dollars at risk of loss spiked for some in the fourth quarter

Sources: Moody's Ratings, SEC filings

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原題： Private Credit Funds Get Moody’s Warning on Problem Loans (1)（抜粋）

これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。

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