クレジットカードをよく利用する人でも、普段、コンビニやスーパーなどで暗証番号認証を必要としない買い物が多いと、いざというときに番号を思い出せないこともあるでしょう。番号を思い出せないときの対処法などを紹介します。
クレジットカードの暗証番号を忘れた場合
暗証番号を忘れてしまったときの対処法などを解説します。サインレス決済についても理解しておきましょう。
何回でロックがかかるか
クレジットカードを利用する際には、原則としてどのような場面でも暗証番号の入力が必要です。入力した暗証番号が間違っていた場合は、再度入力するよう求められます。
ほとんどの場合、連続して一定回数間違えるとロックがかかり、そのクレジットカードは一時的に利用不可となります。
多くのクレジットカード会社では、ロックがかかるまでの回数を公表していません。一般的には、3回連続で間違えるとロックがかかるカードが多いようです。
ロックがかかってしまった後の回復手続きは、カード会社により異なります。多くの場合は再発行が必要となり、使えるようになるまで1週間以上かかることもあります。
どうしても暗証番号を思い出せない場合は、入力を2回でストップし、カード会社に暗証番号の確認をしましょう。
忘れたらサインで対応
カードがロックされた場合でも、自筆でサインの認証をすれば、実店舗でカードを利用することは可能です。
そもそも、サイン決済は本人確認の正当な手段です。暗証番号が分かっていても、周囲の人や監視カメラに見られることに抵抗があり、常にサイン決済をしている人も少なくありません。
しかし、サイン認証は暗証番号での認証に比べてセキュリティが高いとは言い切れない部分がありますので、できれば暗証番号で認証する方が安全です。
なお、インターネット上で入力するパスワードを忘れた場合でも、カードに書いてあるセキュリティコード(裏面に記載されている数字の下3または4桁)で認証できることがあります。
暗証番号がいらないケースとは
日本にあるほぼ全てのコンビニでは、『サインレス決済』が導入されています。少額の商品をカード決済で購入する場合、暗証番号やサインは求められません。
サインレス決済は、会計を迅速に済ませるために生まれたシステムです。どこでも利用できるわけではなく、契約を結んでいる店舗のみ利用できます。
コンビニだけでなく、スーパー・デパートやショッピングセンターの食料品売り場、高速道路の料金所など、よりスムーズな決済が求められるような場所で導入されています。
サインレス決済は少額決済に限られ、上限額は店舗により異なります。分割払いやリボ払いはできず、利用できるのは1回払いのみです。
暗証番号を確認するには
分からなくなった暗証番号を確認する一般的な方法を知っておきましょう。通知書で照会する方法と、ネット上で確認する方法があります。
暗証番号の照会
カード会社のカスタマーセンターなどに電話をするか、公式サイトへアクセスして手続きを行うことで、暗証番号を照会することが可能です。
その場で番号を教えてもらえることはほとんどありません。暗証番号通知書が、登録している住所へ1~2週間ほどで送られてきます。
カード会社によっては、デパートなどに設置された専用の端末で、すぐに暗証番号が分かる場合もあります。
なお、最初にクレジットカードを申し込んだ時点で、カードと一緒に暗証番号通知書も送られてくることがあります。届いた覚えがある場合は、自宅の書類に埋もれていないか探してみましょう。
Web上で可能な場合も
暗証番号の照会がWeb上で行えるカード会社もあります。通知書が郵送されてくるまでの時間が短縮できる、とても便利なサービスです。
確認する際は、カードの有効期限やセキュリティコードなどの入力も求められるため、手元にカードを用意して利用しましょう。
また暗証番号を照会できるサービスは、カード会社の公式サイト内にあるマイページなどにログインしなければならない場合がほとんどです。
そのため、ログインするためのIDやパスワードなどを忘れている場合は、それらの照会から行う必要があります。
暗証番号の注意点
クレジットカードの暗証番号に関して、気を付けるべき点を照会します。いざという時に慌てることのないよう、しっかりと知識を身につけておきましょう。
番号が合っているのに使えない場合
暗証番号が確実に合っているにもかかわらず、カードが使えない場合は、以下に挙げるような原因が考えられます。
- 高額の決済を繰り返したり、海外など普段と異なる場所で利用したりなどの理由で不正利用を疑われ、取引が保留になった
- ICチップや磁気ストライプなど、カードの読み取り部分に物理的な不具合がある、あるいはカード自体が欠損している
海外渡航前は必ず確認を
海外では、暗証番号の入力が必須の国があります。日本では暗証番号なしで利用できるような場面でも、海外では暗証番号を求められることがあるのです。
近年はアジア諸国でもIC化が進められており、今後もIC化は世界的にますます普及していくでしょう。
海外で暗証番号を忘れてしまうと、日本にいる時以上に苦労するものです。普段から暗証番号を使っていない人も、海外に行く前は必ず確認しましょう。
4桁以外の番号を求められる国もありますが、その場合でも4桁の暗証番号を入力すれば大丈夫です。前後に0などを付け、桁数を増やして入力する必要はありません。
暗証番号の変更について
クレジットカードの暗証番号は、セキュリティの観点から、定期的に変更することが推奨されています。暗証番号の変更方法を理解しておきましょう。
カード会社に申請
ICカードの場合は、クレジットカードを再発行してもらう必要があるため、カード会社に変更の申請を行うことになります。
申請は、電話・インターネット・郵送で行うことが可能です。電話やインターネットではすぐに申請が受け付けられますが、郵送の場合は手続きの日数が若干長くなるでしょう。
申請後、1~2週間ほどで新しいカードが届きます。新しいカードが届くまでの間、新しい暗証番号が使えるかどうかは、カード会社により異なるので確認しておきましょう。
なお、新しいカードを発行してもらう場合は、再発行手数料が発生するため注意が必要です。
ネット上で変更
クレジットカードにICチップが付帯していない場合は、ネット上で暗証番号の変更手続きができる可能性があります。
各カード会社のオンラインサービスページなどにアクセスし、指示に従って変更を行いましょう。
オンラインで変更を行う際は、現在の暗証番号を求められることがほとんどです。現在の暗証番号が分からない場合は、番号の照会を行う必要があります。
ネット経由で変更した新しい暗証番号は、すぐに使えるとは限りません。カード会社ごとに設定されているため、いつから利用可能か確認しましょう。
ATMや店頭で変更
各カードが提携するATMでも暗証番号を変更できる場合があります。現在使用中のカードを挿入し、画面の指示に従って操作を進めましょう。
この場合も、現在の暗証番号は必須です。ATMで変更する場合は、その場でカードの書き換えが行われるため、カードを再発行する必要がなく、手数料もかかりません。
また銀行系のクレジットカードなら、銀行の窓口でも変更できることがあります。その際は、身分証明書や印鑑が必要な場合があるため、事前に確認しましょう。
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January 03, 2020 at 12:07PM
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