改悪せざるを得なかった事情
今から4年余り前の2019年8月2日公開「日本のキャッシュレス化、まもなく『ブーム』が終焉を迎えそうなワケ」において、世間で騒がれていたいわゆる「キャッシュレス」ブームに疑問を投げかけた。
もちろん、伝統的な「現金」の比率が下がり、「非現金」の決済が増加する傾向にあるのは確かなのだが、「キャッシュレスブーム」の騒ぎにおいて、伝統を持ちなおかつ大きなシェアがあるクレジットカードの存在がほとんど抜け落ちていたことが問題であったのである。
そして、2020年10月「『ナントカペイ』は、やはり消えていく…キャッシュレス淘汰時代が幕開けた」のような状況に突入する。
さらには、「ナントカペイ」の勝者であるかに見えたPayPayにおいても、ダイヤモンド・オンライン 8月18日「PayPay『改悪』にはウラがある!経営陣を焦らせる“ビジネスモデルの欠陥”とは?」で述べられているような「改悪」が大騒ぎになった。明らかに、これまでの「大盤振る舞いでシェアを獲得する」という手法が行き詰ってきたのだ。
確かに、PayPayはコード決済回数の約3分の2を占めている。「出血覚悟でシェアを高め、その巨大なシェアを武器に高い利益を獲得する」というのは、ビッグテックなどを含むIT業界の定石であった。したがって、PayPayがその路線を踏襲し、シェア獲得に邁進した理由はよくわかる。
だが、PayPayは大きな判断ミスを犯した。いくらばら撒いてコード決済の市場を獲得しても、最終的に戦うべき場所は巨大な「キャッシュレス市場」である。PayPayは、明らかにドミナント戦略のやり方を間違えたのである。
後述するように、急激に成長しているにも関わらず、コード決済のシェアはキャッシュレス全体の7%を占めているに過ぎない。残りの大部分はクレジットカードが占めている。
昨年6月22日公開「キャッシュレスの勝者は、結局、クレジットカードということになる」という状況に変わりが無いといえよう。
つまり、昨年9月27日公開「『楽天経済圏』はいつまで保つ?ポイント付与は結局安売りにすぎない」のように、ポイントバラマキは安売りと同じことだ。その安売りでキャッシュレス市場全体から見れば、数%程度のシェアを何とか確保したにすぎないPayPayの行く末には暗雲が立ち込めている。
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November 11, 2023 at 03:00AM
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「PayPay祭り」の終焉、やはり最後の勝者はクレジットカードか?(大原 浩) @moneygendai - 現代ビジネス
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